いまや、サロンやクリニックで脱毛の施術を受けるのは、珍しいことではなくなりました。
脱毛をやってみたいと考える人もたくさんいるでしょう。
でも、個人によって、肌質や肌環境はさまざま。
特に、アトピーを抱えているなど、刺激に弱く敏感な肌の持ち主の方は、脱毛にチャレンジしたくても不安があると思います。
しかし、アトピー・敏感肌だからといって脱毛の施術が絶対に受けられないとは限りません。
適切なステップを踏めば、脱毛の施術が可能な場合もあるのです。
アトピー・敏感肌だけど脱毛を受けてみたい方のために、情報をまとめました。
①アトピー・敏感肌なら、自己処理よりも脱毛がおすすめ
②アトピー・敏感肌の人が、安全に脱毛を受けるための4ステップ
③サロンの光脱毛、クリニックのレーザー脱毛、どちらが良いのか
の3つについて、解説していきます。
目次
【①アトピー・敏感肌なら、自己処理よりも脱毛がおすすめ】
実は、アトピー・敏感肌の人こそ、サロンやクリニックでの脱毛がおすすめです。
なぜなら、お肌が敏感な人が自己処理をしてしまうと、肌トラブルの可能性が高まってしまうからです。
毛抜きやカミソリでの剃毛などの自己処理は、肌荒れなどを悪化させる原因になりかねません。
対して、サロンやクリニックでの脱毛なら、プロによるムダ毛処理施術が受けられます。
施術前には、肌状態のチェックや、フラッシュやレーザーの照射テストなどをしてくれます。
そのうえで、あなたに合った脱毛方法も提案してくれるはずです。
プロのサポートのうえで施術が行われるので、肌トラブルのリスクもぐんと低くなり、かえって安心というわけなのです。
アトピー・敏感肌の人こそ、ぜひ一度エステサロンやクリニックに行って相談してみることをおすすめします。
【②アトピー・敏感肌の人が、安全に脱毛を受けるための4ステップ】
脱毛施術NGとなってしまうケースもありますが、アトピー・敏感肌の人でも適切な段取りをふめば、安心・安全に脱毛の施術を受けることができる場合もあります。
どのようなステップをふめばよいのか、4つに分けて説明します。
(1)まずは専門医に相談!
アトピー・敏感肌なら、定期的に皮膚科へ通院している方も多いことでしょう。
脱毛を受けたいと思った場合、まずは通っている皮膚科の先生への相談をすべきです。
・脱毛の施術により、アトピーの症状など肌状態が悪化しないかどうか
・(薬を服用している場合)脱毛の施術による悪影響はないか
など、予め主治医に相談しておくことが大切です。
また、エステサロン・クリニックによっては、アトピーの方が脱毛を受けるには医師の診断書や同意書が必要という場合もあります。相談と合わせてお願いできるとよいでしょう。
もし医師が脱毛について同意してくれた場合は、次のステップに進みましょう。
(2)脱毛サロンやクリニックにも入念に相談!
主治医の許可を得たら、次は実際に施術を受けるエステサロンやクリニックへの相談です。
肌状態や、服用薬によっては、施術NGとなってしまう場合もあります。
施術を断られてしまう例としては、次の通りです。
・湿疹、炎症や酷い肌荒れがある場合
・皮膚に傷や出血がみられる場合
・皮膚に色素沈着が起きている場合
・ステロイド剤を使用している場合
・その他、内服薬でも場合によってはNGになることも
これは、アトピー・敏感肌の人に限らず、特に皮膚の持病が無い方でも上記にあてはまれば施術NGとなりかねませんので注意してください。
上記に当てはまる場合は、必ずサロンやクリニック側に伝えるようにしましょう。
症状が出ている範囲が小さければ、その部分だけシールなどでカバーして、他の部分は施術して貰えることも多いです。しかし、症状が広い範囲に及んでいると施術を断られてしまうこともあります。
また、服用中の薬がある場合は、要相談。
例えばステロイド剤を使っている場合、ステロイド剤を塗った皮膚は紫外線に反応しやすい状態となります。
サロンなどの「光脱毛」で照射する光は、紫外線に似た性質を持っています。
なので、ステロイド剤が塗布された状態の肌で脱毛を受けると、肌にシミができるなどのトラブルにつながる恐れがあります。
こういった危険性もあるので、絶対に相談を怠らないように心がけてください。
アトピー・敏感肌でもこういったNG事項にあてはまらない場合や、アトピー持ちでも医師の同意書を得ている場合は、脱毛の施術を受けられるケースも。
アトピー・敏感肌だからと諦めず、主治医やサロン・クリニックに相談してみましょう。
(3)照射テストを受けてみよう
主治医やサロン・クリニックと相談しても問題が無い場合は、実際の施術に使われる機器の照射テスト(パッチテスト)を受けてみましょう。
アトピー・敏感肌ではない方も、できるだけ照射テストを受けておいたほうが安心ですよ。
ほとんどのサロンでは、本格的な施術に入る前に照射テストをしてくれますが、念のため事前に照射テストの有無などを確認しておくといいでしょう。
照射テストは、腕などの目立たない部分に光やレーザーを照射して行います。
テストをしておけば、本格的な施術に入る前に肌に合うかどうかを見極められるので、肌トラブル回避に繋がります。
ぜひ受けるようにしてください。
(4)ジェルやローションのパッチテストも受けよう
施術の際には、肌ダメージを抑える為にジェルや保湿ローションを使用することがほとんど。
機器の照射テストだけでなく、ジェルなどのパッチテストも受けておくと、敏感肌さんは安心ですね。
無料カウンセリングの際にスタッフの方へお願いすれば、パッチテストに応じてくれますよ。
ここまでの4ステップをすべてクリアすれば、脱毛の施術を受けても問題ないと言えるでしょう。
しかし、サロンやクリニックによっても差がありますし、個人差もあるので、主治医やスタッフと念入りに相談を重ねたうえで施術を受けると安心です。
【③サロンの光脱毛、クリニックのレーザー脱毛、どちらが良いのか】
脱毛方法として、主流なのは
・サロンでの「光脱毛」
・クリニックでの「医療レーザー脱毛」
の2つです。
施術を受けるなら、どちらのほうが良いのでしょう?
アトピー・敏感肌の方が施術を受ける場合を想定して、比較してみます。
(1)サロンの「光脱毛」
メリットとしては、光脱毛のほうが肌への負担や刺激が少ないことです。
医療レーザー脱毛に比べ、サロンの機器が照射する光の威力は3分の1程度と言われています。その分肌への負担や刺激も少なく、施術の際の痛みもほとんどありません。
アトピー・敏感肌であれば、できるだけ肌に優しい方法を選ぶべきですし、そういった点では魅力的でしょう。
しかし、お店に医療従事者がいないサロンもあるというのが問題点です。
そういったお店で万が一肌トラブルが起きてしまっても、外部の皮膚科へ紹介されるだけの対応にとどまってしまいます。万が一の対応に少々不安があるのも事実です。
(2)クリニックの「医療レーザー脱毛」
クリニックでは、医療機関だけに許された強力なレーザーで、より効果的な脱毛施術を受けることができます。
しかし、強い威力のレーザーは、アトピー・敏感肌の方には合わない場合も。肌への負担や刺激も大きく、施術の際に痛みを伴うこともあるので注意が必要です。
しかし、医師によるしっかりしたサポートが受けられるというのはクリニックの大きなメリットです。
医療機関なのでもちろん医師が常駐していますから、アトピー・敏感肌であることを医師に相談したうえで、肌状態にあった的確な脱毛プランを立ててくれるのが魅力です。
皮膚状態のチェックだけでなく、アレルギーなど万が一肌トラブルが起きてしまっても、医師が迅速に対処してくれるので安心です。
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このように、サロンとクリニック、それぞれのメリット・デメリットがあるので、医師やスタッフへの相談も含め、じっくり検討するようにしましょう。