サロンでの「光脱毛」や、クリニックでの「医療レーザー脱毛」など、いまや脱毛の施術を受けることは珍しくなくなりました。
脱毛にチャレンジしてみたい!と考えている人も多いと思います。
でも、特に初めて脱毛する人の場合、施術による副作用を心配してしまう方もいるのでは?
光やレーザーを身体に当てて脱毛するので、何か影響があるのではと不安に思ってしまいますよね。
単刀直入に言えば、基本的に脱毛による副作用は無いので、心配いりません。
ただ、脱毛による体への影響が全くないかと言われればそうではありません。
また「こんな状態の人は脱毛NG!」という注意点もあるので、そういった情報は事前に把握しておくべきです。
ここでは、脱毛による体への影響はどんなものが考えられるかをまとめました。
①脱毛に関するあのウワサは本当?
②脱毛NGな人ってどんな人?
③自己処理より、脱毛のほうが安全!
の3つに分けてご紹介します。
目次
【①脱毛に関するあのウワサは本当?】
脱毛に関しては、いろいろなウワサを耳にすると思います。
中には、脱毛を受けるのが不安になってしまうようなウワサもちらほらありますよね。
そういったウワサは本当なのでしょうか?
よくあるウワサについて、Q&A方式でまとめました。脱毛に対する不安が解消されれば幸いです。
Q1.脱毛すると肌が荒れる、ってホント?
A1.人によっては、肌が荒れてしまう場合もあります。
光やレーザーを皮膚に照射する脱毛方法が主流ですが、この照射により、肌が荒れてしまったという人もいることは事実です。
主な症例としては、肌の赤みやかゆみ、乾燥、ブツブツなど。
しかし、これらの症状が出ても、サロンやクリニックはきちんと対応してくれるので安心してください。
クリニックなら医師が常駐しているので、迅速にケアをしてくれます。また、医師が常駐していないサロンでも、皮膚科への紹介など対処してくれます。
皮膚科を受診すれば、症状に応じて塗り薬など処方してくれますよ。
もし脱毛を受けて肌トラブルが起きたら、すぐにスタッフに伝えてくださいね。
肌トラブル無く脱毛を受けるには、普段から肌のコンディションを整えておくことが大切です。
特に保湿は重要。乾燥した肌で施術を受けると、かゆみが出やすいとされています。ローションなどでケアすることを怠らないようにしましょう。
Q2.脱毛すると、ムダ毛が硬くなるってホント??
A2.非常に稀ですが、光脱毛やレーザー脱毛によって、ムダ毛が硬くなる「硬毛化」現象が起きてしまうこともあるようです。
原因は明らかになっていませんが、こうした現象はほとんど起こらないのが普通なので、安心してください。
仮に「硬毛化」が起きてしまっても、脱毛の施術を重ねていけば問題は解消できることが多いです。
なので、あまり心配いらないと言えるでしょう。
Q3.脱毛すると汗の量が増える!?場合によってはワキガの恐れもあるってホント?
A3.答えはNOです。
脱毛と汗の量は無関係です。汗が増えることはありません。
ただ、ムダ毛は汗などの水分をキャッチする性質もあるので、そのムダ毛がなくなったことにより汗が多くなったように感じる、という現象はあるかもしれませんね。
「脱毛すると、ワキガを発症する」なんてウワサもあるようですが、これも全くの嘘です。
ワキガは、ワキにある汗腺(アポクリン腺)が原因でニオイを発します。しかし、ワキ脱毛をしても汗腺が新しくできてしまったり増えたりということは全く無いので、ワキガの心配もしなくていいと言えるでしょう。
ただ、前述のとおり、ムダ毛がなくなることによって汗が表面化し、服に汗がつきやすくなるのは事実です。
服についた汗を放置しておくと雑菌が繁殖し、それが原因となってニオイが生じることもあります。
制汗剤の使用や、タオルでこまめに拭くなど、汗対策は万全に行うとよいでしょう。
Q4.脱毛の光やレーザーは、目に悪いってホント?
A4.施術の際には、光を通さないゴーグルなどで目を保護するので、心配いりません。
サロンでもクリニックでも、目の保護はしっかりしてくれますから、安心してください。
「でも、顔脱毛をしてくれないサロンもあったし、目への影響を心配してのことじゃないの?」と考える人もいるかもしれませんね。
顔脱毛を行っていないサロンがあるのは事実です。
しかし、目への影響のせいというよりは、顔の皮膚が他に比べて敏感なので、施術後の肌トラブルを避ける目的で、顔脱毛をしない方針のサロンもあるようです。
ただし、そうした肌トラブルへの対策も万全で、もちろん目も保護したうえで顔脱毛を行ってくれるサロン・クリニックももちろんあります。
Q5.敏感肌だと、脱毛は受けられないってホント?
A5.敏感肌だからといって、絶対に脱毛を受けられないということではありません。
症状の程度によっては、脱毛の施術を受けられない場合もあるでしょう。
でも、敏感肌の方でも
・医師の同意を得る
・サロン等のスタッフと面談し、OKをもらう
・照射機器や施術につかうローション等のパッチテストを行う
など、適切なステップを踏めば脱毛の施術を受けられるケースもあるのです。
そうした条件をクリアできれば、敏感肌の方にとっては自己処理よりもむしろ脱毛のほうが適していると言えます。
なぜなら、カミソリや除毛クリーム、毛抜きなどの自己処理は肌への負担が大きいですが、それと比べると脱毛による肌へのダメージは少ないからです。
また、敏感肌の方におすすめの、肌に優しい脱毛方法もあります。
光脱毛の一種の「ハイパースキン脱毛」です。
この方法の特徴は、とにかく痛みが少ないこと。
熱い光を使わないのでほぼ痛みゼロ、子供がうけても問題ないほど肌に優しいと言われています。
さらに、他の方法とは違って休止期のムダ毛に光を照射します。
眠った状態のムダ毛に対して照射することで、ムダ毛を根本から減らす効果が期待できるとされています。
【②脱毛NGな人ってどんな人?】
脱毛の施術による体への影響はほとんどないとされていますが、例外もあります。
トラブルが起こる恐れがあるので、脱毛を受けることがNGとされる人もいるのです。
それは
・妊娠中/授乳中の人
・生理中の人
です。
なぜこれらの人は、脱毛を受けることができないのでしょうか?
それは、次の3つのようなトラブルが考えられるからです。
(1)女性ホルモンのバランスが通常時と異なるので、肌トラブルが起こりやすい
妊娠/授乳中や、生理中の場合、ホルモンバランスが通常とは異なります。
バランスが不安定な状態なので、肌も普段より敏感になってしまいます。
そういった状態で脱毛を受けると、施術の際に痛みを強く感じやすいという危険性があります。
また、敏感な肌に脱毛施術をすると、肌への負担が非常に大きく、場合によっては腫れややけど、色素沈着などの肌トラブルにつながりかねません。
(2)ホルモンバランスの乱れにより、脱毛効果が出にくい可能性がある
妊娠/授乳中や、生理中の場合、ホルモンバランスが非常に不安定です。
そういった状態で脱毛を受けても、また毛が生えてくる恐れもあります。
特に授乳中の場合は、かえって毛が濃くなってしまう可能性も考えられます。
授乳中は、乳腺の発達や母乳の分泌を促す「プロラクチン」というホルモンが多く分泌されます。
しかし、このホルモンは毛が濃くなるという症状を引き起こしてしまう働きも持っているのです。
このように、ホルモンバランスが不安定だと、毛の生え方なども普段とは異なります。脱毛に行っても効果が出ず、無駄に終わってしまう場合があるので注意が必要です。
(3)妊婦さんの場合、脱毛の刺激で体調が悪化する可能性がある
特に妊婦さんは脱毛を受けるべきではありません。
痛みの強い電気針やレーザーによる脱毛は、刺激が強いあまりに子宮が収縮してしまう恐れがあるとされています。
また、施術の刺激が少ないとされる光脱毛でも、つわりの悪化の危険性を孕んでいます。特に妊娠初期は、つわりの悪化が起きやすいようです。
このように、ホルモンバランスが不安定になる妊娠中や授乳中、生理中は、脱毛による体のトラブルがいろいろ考えられるのです。
※
余談ですが「脱毛によって胎児に影響がある」というウワサもたびたび耳にしますが、胎児への影響は無いと考えられています。
脱毛の施術に使われる光やレーザーは、肌表面までしか届きません。
体内までは通らないので、胎児への影響はないのです。
「妊娠していることに気づかないまま、妊娠初期に脱毛を受けてしまった」と不安に思ったことのある方もいるかもしれませんが、赤ちゃんへの影響は無いので安心してください。
しかし前述のとおり、妊娠中や授乳中、生理中は脱毛の施術はNGです。
ホルモンバランスが正常に戻ってからでないと、脱毛の施術は受けられません。
生理期間は避けて脱毛の施術を受けるようにしましょう。
また、出産後の施術可能時期はサロンによって異なりますが、早いところでは出産後最初の生理のあと、遅いところだと授乳完了してからであれば施術OKなようです。
特に、胸やワキの周囲などは、断乳後まで控えるのがおすすめです。
【③自己処理より、脱毛のほうが安全!】
脱毛の施術によって考えられる体への影響は、全くないわけではありませんが、ほぼ影響ナシと言えます。
自己処理よりも脱毛のほうが、はるかにリスクが少ないので、ムダ毛処理の方法としては安全でおすすめできます。
毛抜きやカミソリを使って自己処理をしている人は多いかと思いますが、このような自己処理は肌トラブルの危険性を多く孕んでいます。
カミソリでの剃毛の場合、気づかないうちに皮膚の表面まで削り取ってしまいます。
そうしたダメージが積み重なると、肌のカサカサや痒み、ヒリヒリとした痛み、色素沈着などさまざまな肌トラブルにつながりかねません。。
また、毛抜きでの処理も、埋没毛や黒ずみ、肌荒れの赤いポツポツや黒いポツポツなど、さまざまな肌トラブルの原因となります。
最悪の場合、毛抜きによって開きっぱなしになった毛穴から雑菌が侵入して「毛嚢炎」などの感染症にかかることもあるのです。
このように、自己処理には多くのトラブルがつきまとうので、自分で処理せずサロンやクリニックで脱毛するのがおすすめなのです。